


技術革新に挑むスピリットとともに
●和栄工業の歩み
設備機器のオートメーション化を
黎明期から支えてきた
まず当社がこれまでに歩んできた歴史についてお話ししましょう。当社は1974年、創業者である森田進が工作機械や真空装置などの機械設計、送電線鉄塔安全装置の設計などを行う個人事業、「和栄工業」を法人化したことから始まりました。もちろん私はまだ入社していませんが、ビル、工場、プラントなどの制御機器・計測機器を扱う大手メーカーと取り引きする中で、ビルオートメーション(BA)事業を任されたことが法人化のきっかけだった、と聞いています。当時、機械設備の制御はまだアナログ制御が主流の時代。そうした意味で当社はビルオートメーションのパイオニア的存在だったと言えるでしょう。
その後、社会からの需要に応じて順調に業績を伸ばしていき、1990年には伊勢原市田中の4階建て賃貸ビルへ本社を移転しました。ところがバブル崩壊やリーマンショックの影響から、経営危機を経験します。そこで当社がこれまでに培ってきたビルオートメーション事業の技術やノウハウを活かし、ファクトリーオートメーション(FA)分野へと新たに乗り出します。さらに営業部を発足し、新規顧客獲得に臨みました。
2011年に森田から2代目代表の草場平八郎へ事業承継された年には東日本大震災に襲われ、先行きへの不安感もありましたが、BA・FAの2本柱となり、たとえ一方の分野が不調でも他方で補える体制になったこと、また大手一社からの取引に依存しすぎず、飲料プラントや風洞設備等、多様な業界、多様な取引先とつながったこと……つまり、景気変動に対する耐性を身に付けたことが、現在の当社を形作る礎になった、と私自身は理解しています。その後、私が3代目代表取締役に就任した2021年 には伊勢原市桜台に5階建て新社屋が完成し、本社を移転。現在は社員数79名、取引先企業は様々な業種の大手企業やそのグループ企業を中心に50社以上となり、安定した経営状態にあると思います。

●この仕事の魅力
大きなビルや工場の設備が
自分が作ったシステムで動く楽しさ
私が入社したのは1993年。最初の就職先はオーディオ機器用部品などを扱うメーカーでしたが、そこでプログラミングの面白さに目覚め、その知識や技術をもっと活かして働きたい、と思ったことが転職の動機でした。それから約25年、システムエンジニアとして現場に従事し、自動制御盤ハードウェア設計、自動制御ソフトウェア設計、それぞれの分野を経験し、現在に至ります。ハードウェアとソフトウェア、両分野に携われたことは貴重な経験で、当社社員の中でもやや異例のキャリアと言えるかもしれません。
当社の主業務である PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)ではラダー図という言語を扱います。これはかなり特殊な言語で、私自身も前職でC言語、CHILL(交換機の制御などに使われる古いプログラミング言語)などには触れてきましたが、ラダー図は入社してから学びました。工事部にしてもシステム設計部にしても、顧客企業のニーズ、設備にあわせて機器を正確に動かすためのシステムを作るのが当社の仕事です。自分が作ったプログラムでビルや工場の空調システムなどが実際に稼動するダイナミックさこそ、この仕事の醍醐味と言えるでしょう。これから当社に入社される方も、私と同じ感動を覚えてもらえるに違いありません。

●わたしたちの強み
人の目に触れることは少ないが
社会を舞台裏から支えてきた技術
単にシステムを開発するだけでなく、導入先ごとに異なる計装や制御内容をしっかりと理解した上でプログラムを製作し、顧客要求仕様にも記載されていない細かい点にも配慮したシステムを構築できること、さらに中央監視システム構築や自動制御盤製造までワンストップで対応できることが、当社の大きな強みです。従業員の約8割はエンジニアであり、ラダー図を扱えるPLCプログラマも30名以上在籍。設計から導入、アフターサポートまで顧客企業からのあらゆる要望に応えられる点で、これまで高い評価をいただいてきました。まさしく技術力、豊富な経験こそが当社の資産であり、人材がその根源に違いありません。神奈川県伊勢原市を拠点としていますが、顧客は大手企業が多く、日本全国に仕事のニーズがあります。
BA・FAはひとつひとつ異なる環境にあわせたシステムを作る、いわばオーダーメイドのような仕事です。今後、時代はAIの進歩などにより制御機器や制御技術なども劇的に変化していくのかもしれませんが、ものづくりの価値が失われることは決してないでしょう。むしろ近年では省エネ化や少子化、システムの高度化により、自動制御への要求はますます高まっています。そうした意味では、これまで当社で培われてきた技術力に加え、物事を順序立てて考える論理的思考力やコミュニケーション能力が一層、重要視されるようになるかもしれません。
これからも当社理念である「技術革新に挑戦する」を胸に、オートメーション技術を通して会社をさらに発展させ、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。ぜひ、当社でともに働き、ものづくりへの思いを実らせましょう!
